日本食糧新聞2024年12月6日の記事にて、醤油の特集があり、湯浅醤油㈲も載りました
以下本文より)
海外でのブランド化進む 湯浅醤油
湯浅醤油がブランド認知力を高めている。同社の伝統的な醤油醸造技術を注入したフランス初の純国産醤油「SHINKO NOIRE」を10月1日の醤油の日に日本でも販売し、限定200本はまもなく完売する反響だ。
和歌山県有田の同社蔵では、「生一本黒豆」「魯山人」「海中熟成醤油」などのプレミアム醤油とともに同品を手にする海外観光客の姿も増えている。23年輸出額は会社売上げの15%とコロナ前の2倍に増えた。同社の24年4月期売上は前年比14%増と、コロナ前実績をクリア。
海外からの輸出需要も高まり、国内業務用ルートへの出荷量が前年2倍に急増中の今期は過去最高売上げを見込む。国内の業務用ルートでは外食産業の復活に加え、ラーメンなどの専門店が味の決め手に同社醤油を使うケースが増加し、指名買いが続く「白醤油」「生一本黒豆」などは品薄状態となっている。
約100年前の木樽を使った古式醸造法での醤油造りにこだわるため、短期間での大量生産ができないと今秋、新たな木樽を発注。25年秋にはっ製造能力を1.5倍へ高め、市場ニーズの高まりに応えていく。
「SHINKO」はユーロリーフとABの二つのオーガニック有機認証付きのフランス産醤油として、「BLANCHE(白醤油)」と「NORIE(濃口醤油)」の2種類で4月に現地デビューした。9000本の在庫は3か月で8割が売れ、ミシュラン星付きレストラン25店舗との取引も始まっている。
今回、日本に逆輸入した「NORIE」はワイン樽で12ヶ月熟成した有機醤油で、販売価格は1万円。和食料理人からは高額だが開封後の酸化が進まず、追熟のようにうまみが増すと驚きの声とともに追加注文が入ったという。新古敏朗社長は「今期は限定数量輸入で、業務用へ広く発信できなかったが、日本のフランス料理店で使われる日がくることが夢だ」と語る。(深瀬雅代)
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