Bloombergにインタビュー記事が掲載されました。メインはカカオ醤の開発による販路開拓について。2032年にはしょうゆの市場規模は22年の約2倍の838億ドルになると予測されている!?などなど、英語と日本語の記事があるので両方掲載しておきますね

【Bloomberg】は、透明性の高い情報供給で世界をリードする金融テクノロジー企業で、ニューヨーク本社を中心に、世界約176敏のオフィスと約120のニュース支局から膨大な市場データやニュース記事を届けています

日本語記事:チョコレートしょうゆで切り開く新たな販路、和歌山の企業が開発 – Bloomberg
英語記事:Chocolate Soy Sauce Dares 800-Year-Old Industry in Japan to Change – Bloomberg

●以下本文より掲載

チョコレートしょうゆで切り開く新たな販路、和歌山の企業が開発    

  • ハンバーガー店やカフェのしらす丼でも採用、4年をかけて開発
  • 2032年のしょうゆの市場規模は22年比2倍の予想も-調査会社

甘じょっぱく、ステーキやアイスクリームとも合うチョコレートとしょうゆを融合した調味料で、和歌山県の企業が新たな販路を切り開いている。

  湯浅醤油(和歌山県湯浅町)の代表取締役である新古敏朗さんは、しょうゆの魅力を広げるために「カカオ醤(ジャン)」という商品を生み出した。しょうゆにローストしたカカオを漬け込み、瓶の中で熟成させた調味料だ。21年の発売当初、2週間で約3000個が売れたという。

  ユニークな特徴を持つカカオ醤によって、すしやギョーザ店以外のレストランにも販路が広がった。東京・渋谷のハンバーガー店「ICON(アイコン)」でハンバーガーに採用されているほか、京都市内のカフェでは、しらす丼の上に乗せられ提供されたことがある。

  実はしょうゆは、ポテンシャルのある調味料だ。調査会社スフェリカル・インサイツは、アジア料理の人気の高まりと自然で健康的な食品への需要により、2032年にはしょうゆの市場規模は22年の約2倍の838億ドルになると予測する。

  世界中の消費者がより実験的な食の選択をするようになり、「しょうゆは中期的にはマヨネーズやケチャップなどの他の調理用・食卓用ソースよりも速いペースで成長する可能性がある」とブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、エイダ・リー氏は述べる。

  新古さんは、今のカカオ醤にたどり着くまで4年間試行錯誤したという。最終的にはベトナムから仕入れたカカオ豆を使い、金山寺みその醸造過程で生まれる「たまり」を使ったしょうゆを組み合わせた。木おけを使う昔ながらの方法でしょうゆは作られている。

フランスにも店舗

  同社がある湯浅町では、古くからしょうゆづくりが行われてきた。木造建築が立ち並び、醸造所やレストランの近くではしょうゆの香りが漂う。この町で生まれ育った新古氏は、1881年に創業したしょうゆ製造・販売の丸新本家の5代目当主でもあり、中学生の頃から家業を手伝っていたという。

 新古氏は、カカオ醤以外の取り組みとして、海外市場にも挑戦する。昨年、フランスのボルドーにワイン製造業者と協力したレストラン「Pavillon Yuasa(湯浅のはなれ)」を開き、ワインだるから出る独特の木の香りがするしょうゆを提供した。「しょうゆを使ったらこんな料理がおいしくなる」と、世界中の人に知ってもらいたいと新古氏は話す。

CACAOJANG (yuasasyouyu.co.jp)
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CACAO JANG(カカオ醤・チョコレート醤油) | 湯浅醤油・金山寺味噌・生米麹の丸新本家 (marushinhonke.com)

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