ドーパミン補う「ムクナ豆」味噌汁 湯浅醤油と東京農大
醤油(しょうゆ)醸造発祥の地、和歌山県湯浅町で金山寺味噌や醤油を製造販売する湯浅醤油は、東京農業大学と「ムクナ豆」を使った即席味噌汁を開発、15日から発売する。ムクナ豆にはパーキンソン病などに有効とされる機能性成分「Lドーパ」が多く含まれており、きな粉状にすることで手軽に味噌汁として摂取できるようにした。
パーキンソン病は神経伝達物質ドーパミンの生成量が減少し、運動機能に障害が出る難病。うつや認知機能の低下なども知られている。治療薬のひとつに、ドーパミンを体内で作り出すために必要なLドーパが使われるが、「ムクナ豆の生豆にはLドーパが約4.5%含まれている」(東京農大の古庄律教授)。
インド原産のムクナ豆は江戸時代、「八升豆」と呼ばれ広く知られていたが、現在はほとんど栽培されていない。古庄教授は出身地の熊本で栽培を働きかけるとともに、和歌山県立医科大学のパーキンソン病研究でムクナ豆の試験栽培を始めた和歌山県に注目。栽培拡大に伴い湯浅醤油の新古敏郎代表取締役と手軽に摂取できる食品化を進め、即席味噌汁を完成させた。
同社の通販サイトと店舗で発売する「純真ムクナ味噌」は、1袋10グラムの粉末味噌汁10袋入りで価格は2484円。1袋にLドーパ60ミリグラムを含む国産ムクナ豆2グラムが入っている。同社の通販サイトと店舗で販売する。
2023年2月14日 20:30 [有料会員限定]
日経新聞の記事はこちら https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF1368O0T10C23A2000000/
商品はこちら:純真ムクナ味噌