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湯浅醤油の新古敏朗社長とリモートで面談する機会を得た。日本の醤油発祥の地、和歌山県湯浅町で味噌・醤油業を営む。明治、大正、昭和を生きた美食家・北大路魯山人の名を冠す「魯山人醤油」(限定販売)の開発でも知られる。
パソコン画面越しの初対面、氏が最初に口にしたのは、湯浅町に観光バスが戻ってこない実情。湯浅醤油の売上の多くは観光客がもたらす。1日平均5~6台がようやく1日1台となったが旅行会社の支店はなくなった。募集型といわれる乗り合いの観光バスはいまだビジネスとして成立していないのだ。
フランスでは東京ドーム二つ分のワイナリーを確保して醤油造りの足場を得た。年末年始には醤油ブルワリーレストランを開業して現地製造の湯浅醤油をデビューさせる。
“最高”に挑戦する。次はニューヨーク。経済・情報の最先端であるニューヨークで日本人が醤油を造る構想だ。地元・湯浅町に生きるが、舞台は世界にある。(川崎博之)
湯浅醤油 魯山人醤油 2022奇跡の大豆・小麦から生まれた奇跡の醤油!【本数限定】 スペルト小麦使用 (marushinhonke.com)