地元湯浅の小学生による醤油醸造体験。
大きな杉樽に入っている醤油のもろみを長く重たい櫂で必死で混ぜている様子です。
地元の子供達に、地元の産業である湯浅しょうゆが出来るまでを 豆を育てることから知ってもらうことを目的としています。これには色々な人の関わりとドラマがあるのです。
2005年、まず地元の農家さんに農地を提供して頂き、耕し、肥料をやり、畑を作ってもらうという作業からはじまりました。そこに、農水省の方が手配した豆の種を 子供達が蒔くのです。
草が生えてくれば、子供達は草引きをしました。そして子供達と農家さんの愛情たっぷりの苗が育ち、実がついたのです。想像するだけで子供達のわくわく感と笑顔が浮かんできますね^^
秋になり、収穫した黒豆を枝豆として食しました。枝豆と乾燥した黒豆が別物と思っている子供達が本当に多いそうです。そういうところから食育は始まるのですね^^
湯浅醤油は、寒さ厳しい冬に仕込むのが良いので、2006年2月初頭に子供達と小学校にてこうじを造り、塩水で仕込むことになっています。そして、子供達一人一人が小さい入れ物で自分だけの醤油を作り、それぞれが管理して、それぞれおいしいマイ湯浅醤油を作ることになっています。
毎日もろみをいかき混ぜ、どんな味になるのか想像しながら、どんなに変化するのかを観察していき、夏か秋頃には各自搾って味わえるようになることでしょう。
これは、国、県、学校、農家、そして醤油メーカーである弊社が一丸となって行っているもので、『プロジェクトS』と呼ばれています。SはしょうゆのSだそうです。農水省、和歌山県、湯浅町のバックアップによる日本初の食育プロジェクトで、弊社専務でありグループ会社・湯浅醤油?汲フ社長でもある新古敏朗が指導して行っているものです。
弊社専務が子供達に湯浅醤油についてクラスで授業した後の感想文は、素直に子供達の感動と興奮が伝わってくるもので本当に素晴らしいものでした。マイ醤油が完成した際の感動がどんなものになるのかが、また楽しみです。
地元の小学校は湯浅町立山田小学校で、4年~5年生が対象です。