手作りしょうゆ できた 湯浅・山田小児童
しょうゆ発祥の地として知られる湯浅町の町立山田小学校の児童たちが1日、2年かけて手作りしてきたしょうゆを瓶詰めした。
原料の大豆も自分たちで栽培し、伝統的な製法を学びながら仕上げた。
5年生の児童は2年前、学校近くの畑で大豆の栽培を始めた。
昨年、大豆を発酵させたこうじと塩水を混ぜたもろみを2リットルのペットボトルに入れて熟成させてきた。
この日は9人の児童が、もろみから各500㍉リットル前後のしょうゆを搾る作業をした。
もろみを入れた布袋に木製の搾り器で圧力をかけると、ふくよかな香りとともにしょうゆが流れ出した。
山崎美鈴さん(11)は「熟成していた時、ガスがたまったペットボトルを開けたらしょうゆが噴き出してしまった。大変だけどおもしろかった。家族と一緒に味わいたい」。
町内のしょうゆ製造販売会社「湯浅醤油」の新古敏朗社長(41)が「郷土のよさを知ってもらおう」と2005年からしょうゆ造りを指導している。 .(直井政夫)