湯浅醤油のうまみを絡めて

店内は湯浅醤油(じょうゆ)が香り立つ。8月4日にオープンした店名は醤油へのこだわりから「ひしお(醤)」にした。テーブルと壁も杉樽(すぎだる)を再利用した。

湯浅醤油を製造販売する1881(明治14)年創業「丸新本家」(湯浅町)の新古敏朗専務(41)の協力を得てできたのが「紀州湯浅吟醸醤油ラーメン」(600円)だ。熟成した醤油のうま味が縮れ麺(めん)に絡む。

生卵(80円)ともやし(100円)を加えるのが一番人気で、従業員が目の前で醤油のスプレーを一噴きする演出も楽しい。昼は白ご飯付きの「ひしおセット」(700円)や「紀州ばら寿司」「卵かけご飯」「湯浅おかかご飯」のセット(各850円)もお薦めだ。

オーナーの河端妙子さんは「日本一おいしい湯浅醤油を、ラーメンを通じて味わってほしい。特に若い子に本物の醤油の味を知ってもらえたら」と願う。

他にも特撰煮干豚骨(とくせんにぼしとんこつ)ラーメン(700円)や特撰煮干豚骨つけ麺(800円)がある。生ビール(500円)には塩だれもやし炒め(480円)や天使の羽根ギョーザ(350円)がよく合う。

殻の青いアローカナ種の卵を使う「幸せを呼ぶ卵かけご飯」(380円)も午前11時と午後6時から各限定5食あり、人気を呼んでいる。【山下貴史】

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