有田タイムス 22年7月14日に掲載されました!
湯浅発祥の醤油 児童ら学ぶ
オリジナルの醤油づくり
(掲載内容)
このほど湯浅町の田楢川・湯浅・田村の3小学校で、ペットボトルで作る「自分だけの手作りしよう油づくり体験」の仕込み作業が行われた。
これは、湯浅町の伝統地場産業であるしよう油の文化を子ども達に伝えることを目的に、丸新本家株式会社の新古敏朗さんの全面協力のもと町教育委員会が開催しているもの。
湯浅小学校では6日、4年生89名がしょう油のもととなるモロミの仕込み作業に挑戦。
先に新古さんから、
▽湯浅がしょう油の発祥の地であること、
▽約750年前からしよう油づくりが行われているなどしよう油の歴史を学んだ。
また、金山寺味噌の具として入っている「湯浅なす」(形はトマトのようで、実が締まっていることから味噌の具に向いている)も紹介された。
このあと児童らは新古さんの指導を受けながら、大豆と小麦にこうじ菌が混ざったモロミの素と、水1リットルに塩200gを溶かした食塩水をペットボトルに注ぎ込んでモロミを作った。
出来上がったモローミに食塩水と酸素が行き渡るように、児童らは友達と交代しながらペットボトルを勢い良く振り続けた。
モロミの匂いに児童らは「もう、しょう油の匂いに似てる」とビックリした様子だった。
このあと発酵時に発生する炭酸ガスを抜き、もろみを撹拌させる作業を続け、来年の1月ぎに、しよう油が完成する予定。