素材のおいしさそのまま生かす世界が認めた醤油。
ミシュランのシェフが認めた味。
平成14年1月に湯浅醤油有限会社を立ち上げたのはなぜか?丸新本家の5代目でもある新古敏朗社長が語るのは、
僕は湯浅、もしくは和歌山の醤油というものを文化として伝えたいと思った。ただ醤油屋をやるというんじゃなく、先人達が築き上げてきた醤油づくり、その後ろでしっかりと息づく伝統技術というか、その想いや意志までをちゃんと伝えていきたい。だから、社名をつける時、わかりやすく新たな会社名を考えてつけました。
物事には何でも、過去があって、現在があって、そして未来がある。醤油も同じ。だから、やっぱり過去を知らないと醤油のことは語れない。看板商品の生一本黒豆は、従来ある普通の醤油のつくり方と全然違う。材料の吟味から始まって製造方法など、あらゆる面において、僕なりに徹底してこだわり抜いて作った自信作です。これは1500年程昔にまとめられた世界最古の農学書『斉民要術』に、料理のことも書いてあり、そこに醤油づくりを極めていくためのヒントを見出した。
生一本とは、混ぜ物をしないという意味。5代目が天然素材にこだわって古来からの技法と新しい素材、さらに最新の技術力を駆使して1から新たに作り上げた特製の濃口醤油・生一本黒豆は、当初の予想をはるかに超え、テレビの料理番組や有名な雑誌、全国紙などで幾度も取り上げられ、大きく話題を集めた。
モンドセレクションでも最高金賞を4年連続受賞し、ヨーロッパのミシュランシェフ達も蔵まで買い付けに訪れるほど海外でも非常に高い評価を得ている。
2008年秋、フランスとベルギーのフランス料理のミシュランスターシェフ達が経営するレストラン8軒ほどに視察旅行で訪れた際、4軒で招待を受け、それぞれ自慢のフルコースを味わいました。どれもさすがに美味しかったですが、現地に行ってわかったことは、ヨーロッパの料理人にとって、醤油はとても貴重なフレーバーなんです。日本人の感覚とは違って、彼らは醤油を味、香り、色の3つに分解して見ているんです。
あるレストランでは、ムースのような泡がのっている料理がでてきて、食べてみると、ふわっと醤油の甘い香りがしたんです。
プロの料理人は、生一本黒豆についてこう評価してくれています。この醤油は美味しいけれど、決して料理の邪魔をしない。素材本来が持っている旨味を上手に引き上げてくれるから素晴らしい!と。
また、あるテレビ番組でうちの醤油を使って頂いた時、登場していた日本人の料理人の方に教えてもらったのは、醤油って熱を加えて煮詰めれば煮詰める程イヤな匂いがしてくるけど、うちの醤油はそれが全くない。どんなに料理しても味が安定していると褒めていただきました。